法務係長のblog

賢くなってみたい私のブログ

契約書の作成スタイル

契約書を作る時、いろんなところに個性というか、個々人の趣味が現れるものだなと思う。


例えば、表現の仕方(能動的な表現を好む人もいれば、受動的な表現を好む人もいる)、上下左右の余白の取り方、フォント、文字の大きさ、条項の振り方、タイトルのつけ方、などなど。


英文契約の場合、英米法系の書式にするか、アジア系のスタイルにするか、中国系のスタイルにするか、、作成する人の国・地域によっても好みがあるんだと思う。


そんな中で、どうしても直したくなってしまうものがある。そのままでも合意できるはずなのに。


私は全然英語は得意ではないけれど、契約書に関しては2000件ほど見てきた中で、日本語を翻訳したなぁ〜という語調のものは、はっきりわかる。そして、翻訳したものについては、意味は通じるけれど、どうしても引っかかる。

主語が妙に長くて読みづらかったり、使う動詞が契約書ではあまり見かけないものだったり、という違いは認識するものの、引っかかる理由はあまりよくわからない。


解釈上、疑義が生じなければ良いけれど。なんとなく、いつもと違う表現だと、私の気づいていない「解釈上の疑義」があるんじゃないかという不安も出てくる。


けれど、単に時間のロスだ、という気もする。


結局、(曖昧な表現でなければ)直しはせず進めるのですが、とても気持ち悪い。


こういう時、どう考えるとスッキリするのでしょう。